このムーブメントの興味深い点は、リアルなモノの消費にとどまらない拡張性にある。老舗の文房具産業が長年培ってきた精密な印刷・加工技術と、急速に成長を続けるデジタルコンテンツ業界のIP(知的財産)がタッグを組むことで、かつてない市場規模を生み出している。
アナログなステーショナリーに印字された二次元コードを読み込むと、AR(拡張現実)上で特別な演出が楽しめたり、SNS上で使える限定デジタルスタンプが手に入ったりする仕掛けが標準化しつつある。物理的な手触りとデジタル空間での自己表現がシームレスにつながる体験が、若年層の消費意欲を絶え間なく刺激し続けているのだ。