災害現場において、刃物やテープなどの文具が手元にあるとは限りません。警視庁警備部災害対策課のアイデアとして広く共有されているスリッパの最大の強みは、「道具を一切使わず、手だけで折れる折り紙式」である点です。新聞紙1面(朝刊を開いた片側サイズ、約40cm×54cm)を用意すれば、誰でも約1分で両足分を素早く作成できます。
具体的な手順は以下の通りです。
ステップ1:新聞紙を広げて半分に折る
新聞紙1面を横長に置き、下から上へ半分に折って長方形を作ります。折り目を手前にしておくと後の作業がスムーズです。
ステップ2:横幅を3等分に折る
長方形になった新聞紙の左右を、中心に向けて3等分になるように内側へ折り込みます。この幅がそのままスリッパの「横幅」になります。
ステップ3:つま先部分を三角に折る
上部の左右の角を手前に向けて三角に折り下げます。これがスリッパの甲を覆うポケット部分の土台になります。
ステップ4:下側の縁を折り返してロックする
下側の余っている帯状のフチを、三角に折った部分の上へと2回巻き上げるように折り返し、差し込み口を作ります。反対側も同様に折り込み、緩まないよう角をポケット状の隙間にしっかりと押し込めば完成です。
手先の器用さに左右されず、直感的な折り方で足を包み込むポケットが立ち上がります。避難直後の混乱した薄暗い環境でも、迷わず折れるシンプルさが最大のメリットです。