『そうだったらいいのにな』が耳に残りやすく、思わず口ずさみたくなる秘密は、福田和禾子氏が構築した卓越したコード進行とアレンジにあります。
楽曲の骨格は明快なメジャーダイアトニックを基調としつつも、サビへ向かう展開部でリスナーの感情を高揚させるドミナント・モーションを効果的に配置。市販されている各種の楽譜や保育者向けの教則本を分析すると、ピアノ伴奏は左手の軽快なベースラインと右手のスタッカートが絶妙なバランスで構成されており、初心者でも弾きやすく、かつ子どもがリズムに乗りやすい設計が徹底されています。
シンプルな「I - IV - V - I」の王道進行をベースにしながら、合間に挟まれるシンコペーションが心地よいグルーヴを生み出しており、単調になりがちな童謡の枠組みを洗練されたポピュラー音楽の域へと押し上げています。