ポイントプログラムを賢く活用するためには、行動経済学が提唱する「保有効果」や「メンタル・アカウンティング(心の会計)」の罠を排除し、徹底した合理性に基づいて出口を設計することが求められます。
ポイントを充当すべき「低還元商品」の選定基準
ポイントの機会損失を極小化するための黄金律は、「高還元商品でポイントを貯め、低還元商品の支払いにポイントを充てる」ことです。
- ポイント払いに最適な対象(還元率0%〜1%):Apple製品(Mac、iPad等)、家庭用ゲーム機本体(PlayStation、Nintendo Switch等)、書籍、酒類、指定ゴミ袋、配送料、家電修理代金。
- ポイント払いを避けるべき対象(還元率10%〜):白物家電(冷蔵庫、洗濯機)、エアコン、テレビ、カメラ本体、一般家電消耗品。
還元率0%のApple製品を10万円分購入する場合、現金で払ってもポイントで払っても付与ポイントはほぼゼロであるため、ポイント払いをしても機会損失が一切発生しません。一方で10%還元のエアコンにポイントを全額投入することは、実質的な割引率を自ら削る行為に他なりません。
おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
▼ コジマ・ビックカメラのポイント相互利用が向いている人
- 都市部(ビックカメラ)と郊外(コジマ)の双方を行き来する生活動線を持つ人
- 端数ポイントを1箇所にまとめ、Apple製品やゲーム機などの低還元品を狙い撃ちしたい人
- 失効間近のポイントがあり、等価移行によって有効期限をさらに2年間延ばしたい人
▼ 相互利用に慎重になるべき人
- 買い物の9割以上がオンライン通販完結で、店頭レジに立ち寄る習慣がない人
- 10%還元対象の大型家電ばかりをポイントで購入し、付与ポイントを取りこぼしてしまう人
- 複数アプリのバーコード管理や店頭でのレジ申し出を煩雑に感じる人