食後の強い眠気は、代謝系の疾患だけでなく、睡眠障害そのものが根本にあるケースも珍しくありません。代表格が、日中に突然耐え難い睡眠発作に襲われる過眠症「ナルコレプシー」です。ナルコレプシーの特徴として、食事の有無にかかわらず会話中や歩行中など通常では考えられない場面で眠りに落ちてしまう点や、笑ったり驚いたりした瞬間に筋肉の力が抜ける「情動脱力発作」があります。
もう一つの主要な原因が「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(SAS)」です。睡眠中に気道が塞がって無呼吸を繰り返し、深い眠りが得られないため、昼間に慢性的な重度の眠気が噴出します。特に昼食後は生理的な眠気のリズムと重なり、耐えがたい睡魔となって表面化します。家族からいびきや呼吸停止を指摘された経験がある方は、専門クリニックでの睡眠時無呼吸症候群の検査(簡易ポリソムノグラフィー検査など)を検討する価値があります。