関係者によると、当時の石破氏は衣装を着る直前まで「本当にこれでいいのか」と念を押していたという。しかし、いざ着替えて鏡の前に立つと、表情を一変させた。「やる以上は中途半端がいちばん格好悪い。ブウになりきらなければ失礼だ」と語り、あの独特の威圧感あふれるポーズを自ら練習していたのだ。
単なるウケ狙いではなく、提示された役柄を完璧に演じ切る。この妥協なき姿勢こそが、単なる悪ふざけとして批判されるのを防ぎ、多くの人々の心を掴んだ要因だった。地元・鳥取の活性化のためなら何でもやるという泥臭い政治スタイルが、あの鮮烈なコスプレ姿に結実していたのである。