全館閉鎖に追い込まれた後、リバーサイドモールは静寂に包まれた広大な廃墟として現地に放置され続けました。窓ガラスが割れ、外壁が風雨に晒されて劣化していく中、ランドマークであった大観覧車だけが錆びついた鉄骨を晒しながら佇む姿は、見る者に強烈な終末感を抱かせました。
館内には閉鎖当時のポスターや看板、かつて多くの映画ファンで賑わったシネマコンプレックスの案内板が無残に取り残され、不法侵入者や心霊スポット目当ての若者が集まるなど、地域の防犯・防災上の深刻な懸念材料となっていきました。敷地を巡る抵当権や複雑に入り組んだ所有権の問題から、自治体や債権者も即座に建物を処分できず、膠着状態が数年間にわたって続いたのです。
事態が大きく動いたのは2017年春でした。資産整理の道筋がついたことで敷地全体の解体工事が正式にスタート。重機によって巨大な建造物が次々と取り壊され、地域の風景の一部となっていた大観覧車も安全に解体・撤去されました。かつての賑わいとゴーストタウンの記憶は、約1年におよぶ大がかりな工事を経て完全に更地へと戻されたのです。