橋本環奈のキャリアを振り返る上で、漫画実写化作品における表情表現の進化は欠かせません。彼女が披露してきた歴代の象徴的シーンは、いずれも作品のヒットを牽引する原動力となりました。
ターニングポイントとなったのは、2017年公開の映画『銀魂』における神楽役です。夜兎族の美少女でありながら、下品な言動を連発するヒロインを演じるにあたり、橋本環奈はスクリーンいっぱいに大写しになるカメラの前で、躊躇なく指を鼻の穴に突っ込み、容赦のない白目を披露しました。このワンシーンは公開直後からSNSを中心に爆発的なバイラルを生み、「あの美少女がここまでやるのか」と日本中に衝撃を与えました。
同年に公開された映画『斉木楠雄のΨ難』の照橋心美役では、自他共に認める完璧な美少女が内心の計算を巡らせる瞬間の「崩壊顔」を怪演。美しさと醜態を秒単位でスイッチさせる顔芸のスピード感は、コメディエンヌとしての非凡な才能を証明しました。
さらに2018年のドラマ・映画『今日から俺は!!』の早川京子役では、その表現力にさらなる磨きがかかりました。普段はヤンキー校の女番長として般若のような恐ろしい形相で相手を威嚇しながら、愛する伊藤の前でだけ極端なぶりっ子に変貌する二面性を、顎を突き出し目をひん剥く強烈な変顔で体現。視聴者に強烈なインパクトを残しました。
2019年の映画『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の四宮かぐや役でも、誇り高き財閥令嬢の冷徹な眼差しから、恋の策略に悶絶するパニック顔まで、多彩な表情筋のコントロールを見せつけました。彼女の変顔は単なる一過性の飛び道具ではなく、キャリアを重ねるごとに緻密な演技技術へと昇華されていったのです。