最新の読者アンケートやファン投票において、圧倒的な支持を集めた言葉がある。「ないもんねだりしてるほど ヒマじゃねえ あるもんで勝負するしかねえんだ」。泥門デビルバッツを率いる司令塔・蛭魔妖一が言い放ったこの冷徹な一言が、堂々の第1位を獲得した。
投票者の声を見れば、その理由は明白だ。理不尽な格差や才能の限界を突きつけられたとき、ただ嘆くのではなく手持ちのカードだけで泥臭く立ち向かう覚悟。大人になって社会の壁にぶつかった読者ほど、この台詞の凄みに気付かされるという。
続く上位には、気弱なパシリだった小早川瀬那が自らの意志でフィールドに立つ決意を固めた台詞や、桜庭春人の「天才じゃなかった」という慟哭の告白が並ぶ。集英社の制作現場から漏れ伝わる裏話によれば、これらのセリフは机上のプロットから生まれたものではない。原作者と作画担当が徹底的にキャラクターの葛藤を突き詰め、血肉の通った人間ドラマとして絞り出したからこそ、何年経っても色褪せない引力を持っている。