この癒着の歴史は昨日今日始まったものではない。起源は半世紀以上前、安倍氏の祖父である岸信介元首相の時代まで遡る。勝共連合の設立と冷戦下の反共文脈。自由民主党(自民党)の保守派政治家たちが、教団の提供する強力な集票組織と運動員に依存していく構図は、ここで決定づけられた。
父である安倍晋太郎氏、そして安倍晋三氏へと引き継がれたこの「負の遺産」。権力維持のための現実的な政治的ディールが、いつしか宗教団体の社会的問題性を隠蔽する遮蔽幕として機能してしまった。保守本流を自任する政治家たちが、なぜカルト被害が叫ばれる団体と手を結び続けたのか。その歴史的背景には、党内派閥抗争と選挙勝利という目先の果実に目が眩んだ政治の慢心があった。