テーブルゲームの導入において、施設やご家族はどのような基準で対象者とゲームを見極めるべきでしょうか。老年社会学およびリハビリテーションの視点から、適性判断のチェック基準をまとめました。
テーブルゲームが劇的に好影響を与える対象者
- 身体動作に制限があり、運動系レクに劣等感を抱いている方:
車椅子生活や下肢筋力の低下があっても、同一のルール下で健常者や他の利用者と互角の真剣勝負を楽しめます。 - 男性で、集団行動や従来のデイサービスレクに馴染めない方:
勝負事、点数計算、歴史や地理をテーマにした知的アプローチにより、自発的な参加意欲を引き出すことが可能です。 - 言葉数が減少し、他者とのコミュニケーションが希薄になっている方:
ゲームという共通の媒介を挟むことで、「どうぞ」「惜しかったですね」といった非言語的・言語的交流が自然に生まれます。
導入に際して慎重な配慮・工夫が求められる対象者
- 視覚・聴覚に重度の障害がある方:
標準的なカードやコマでは状況を把握できず、取り残される恐れがあります。大判カードやコントラストの強い配色、触覚で判別できる立体駒を用意する配慮が不可欠です。 - 勝ち負けへのこだわりが極端に強く、感情制御が難しい方:
敗北時に激しい怒りや落胆を示すケースがあります。個人戦ではなくペアを組むチーム対抗戦にする、あるいは運の要素が7割以上を占めるゲームを選択して精神的負荷を逃がす設計が求められます。