病的な異常がないにもかかわらず愛犬が過度に縮こまって寝ているなら、睡眠環境そのものにストレス源が潜んでいるかもしれない。犬が心身ともに脱力し、質の高い睡眠深度へ到達できるようにするには、寝床のレイアウトを見直す必要がある。
理想的なのは、部屋の角やクレート内など「背後を壁で遮断された薄暗いエリア」を作ること。部屋の中央や人の動線上、エアコンの直風が当たる場所は、無意識の覚醒を招く。ベッドの形状も重要だ。縁に適度な高さのクッション(アゴ乗せ)があるベッドは、丸まりたい本能を満たしつつ首や背骨への負担を軽減する。硬すぎる床や体圧分散性の低い安価なマットは関節へのストレスを倍増させるため、高機能ウレタンを採用したメディカルベッドの導入も検討価値がある。