当時の生活環境を語る上で欠かせないのが、自宅空間をエンターテインメントの主舞台へと変貌させたライフスタイルの変化です。外食や大人数でのパーティーが控えられた結果、自宅のリビングで上質なスイーツを味わいながら過ごす「おうちバレンタイン」という新しい贅沢が一般化しました。
象徴的だったのは、夜のリラックスタイムにNetflixでお気に入りの映画やドラマを観賞しながら、少しずつ高級チョコレートを口に運ぶペアリングの流行です。クラフトビールやシングルモルトウイスキー、スペシャルティコーヒーとのマリアージュを楽しむ大人のチルタイム。チョコレートは単なるお菓子ではなく、贅沢な時間を演出するための空間演出アイテムとして機能していました。