世界中のファンから親しまれている「オレンジの悪魔」という強烈なインパクトを持つフレーズ。一見すると奇抜に思えるこの呼び名ですが、そのオレンジの悪魔の由来は半世紀近く前のコンテスト現場にまで遡ります。
京都橘高校(当時は京都橘女子高校)の吹奏楽部がオレンジ色のユニフォームを採用したのは1970年代のことです。当時、多くの吹奏楽部がフォーマルなブレザーや厳格な軍楽隊風の制服を着用していた中、一際目を引く鮮烈なオレンジ色の衣装で登場した同校は、華麗なステップと高い演奏技術で審査員や観客の度肝を抜きました。
コンテストで対戦した他校の指導者や部員たちが、「あのオレンジの集団と当たったら絶対に勝てない」「恐ろしいほどの完成度だ」と畏怖の念を抱いたことがきっかけとなり、いつしか関係者の間で「オレンジの悪魔」と呼ばれるようになったのが直接の理由です。決して悪意による命名ではなく、ライバルたちを震撼させた圧倒的な実力に対する最大の賛辞でした。
その後、全日本マーチングコンテストでの度重なる金賞受賞や、海外遠征での大成功を経て、この愛称は「恐ろしい強敵」から「観る者を惹きつけて離さない驚異のエンターテイナー集団」を意味する世界共通のブランドへと昇華していきました。