東京ドイツ村の広大なイルミネーションフィールドの中でも、来園者が必ず足を止める「二大巨頭」と呼ぶべきエリアが存在します。それが「虹のトンネル」と、マルクトプラッツ広場で開催される「光と音のショー」です。
全長約70メートルに及ぶ「虹のトンネル」は、緩やかな傾斜を描きながら七色の光のアーチが続く圧巻の構造物です。足を踏み入れた瞬間、全視野が鮮烈な色彩のスペクトルで覆い尽くされ、異次元へとワープするかのような感覚を覚えます。週末のピーク時間帯には写真撮影に没頭する人々で滞留が発生しますが、「トンネル出口付近から振り返るアングル」あるいは「下り切った広場側から望遠レンズ気味に見上げる構図」を意識することで、周囲の混雑を感じさせない洗練されたポートレートを撮影できます。
一方、園内の中心部「マルクトプラッツ」を取り囲む回廊で展開される「光と音のショー」は、まさにエンターテインメントの真骨頂です。軽快なアップテンポの楽曲に合わせて、建物壁面や樹木に張り巡らされた数万個のLEDが一斉に点滅し、空中には大量のシャボン玉が舞い散ります。風に乗って夜空へと昇っていくシャボン玉の表面にイルミネーションの光が複雑に乱反射する瞬間は、会場中から感嘆の声が漏れ出るハイライトです。
さらに、多くの来園者が見落としがちな穴場スポットが「観覧車」からの俯瞰鑑賞です。地上を歩いているだけでは全体像を把握できない巨大な「光の地上絵」は、観覧車のゴンドラが最高到達点(海抜約100メートル)に達した瞬間にその全貌を現します。地上絵の緻密なグラデーションと遠く東京湾を隔てた富士山のシルエットや工業地帯の夜景が重なり合う瞬間は、まさに東京ドイツ村でしか味わえない唯一無二の情景です。