サーカス『アメリカン・フィーリング』大ヒットの裏側と坂本龍一の革新

サーカス『アメリカン・フィーリング』大ヒットの裏側と坂本龍一の革新

サーカス『アメリカン・フィーリング』大ヒットの裏側と坂本龍一の革新に関する最新の話題を分かりやすく解説いたします。

インターネット上の掲示板やSNSでは、今なお「『アメリカン・フィーリング』には元ネタとなるアメリカの原曲が存在するのか?」という疑問が定期的に浮上します。この誤解が生じる背景には、サーカスの前作であり最大のヒット曲となった『ミスター・サマータイム』の存在があります。

1978年の『ミスター・サマータイム』は、フランスのシンガー、ミッシェル・フュガン率いるル・ビッグ・バザールが1972年に発表した『Une Belle Histoire(愛の歴史)』に、竜真知子が日本語詞を付けたオフィシャルなカバー曲でした。あまりに自然で完成された日本語詞と洗練されたフレンチ・ディスコ調のアレンジによって、多くの人がカバー曲であることを強く記憶に刻みました。

その鮮烈な記憶の残像から、「アメリカン・フィーリングも洋楽AORのカバーではないか」と推測するリスナーが後を絶たないのです。しかし、公式のディスコグラフィおよび制作クレジットが証明している通り、『アメリカン・フィーリング』は完全な日本発のオリジナル楽曲です。松田聖子の初期ヒット曲群(『青い珊瑚礁』など)を手掛けることになる作曲家・小田裕一郎と、気鋭の作詞家・竜真知子が、ゼロから日本のスタジオで紡ぎ出した純国産ポップスに他なりません。

洋楽そのものと聴き紛うほどのバタ臭さとハイセンスなグルーヴを、日本のクリエイター陣が完全オリジナルとして生み出し得たという事実こそが、この楽曲の真の凄みを示しています。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。