訃報案内を受け取った際、最も頭を悩ませるのがお通夜と葬式どっちに出るべきかという二者択一です。判断に迷った場合は、故人との関係性の深さと自身の就業環境を照らし合わせる必要があります。
親族・血縁者や、故人と極めて近しい親友・恩師である場合は、原則として「両方」に参列します。一方、仕事関係の同僚、取引先、一般的な友人・知人、近隣住民といった関係性であれば、「どちらか一方のみ」への参列が礼儀に適った判断となります。両日参列することが必ずしも丁寧な作法とは見なされず、かえって遺族に応対の負担をかけさせる懸念すら生じます。
一般参列者がどちらかを選ぶ際は、「日中の葬儀・告別式」に出席するのが本来の正式な形ですが、平日の日中に仕事を休むことが困難な場合は、夕方から行われるお通夜を選んで何ら問題ありません。現代の葬祭実務において、一般会葬者の大半がお通夜を選択することは完全に定着したマナーとなっています。
参列にあたって厳重に注意したいのがお通夜受付時間マナーです。開式直前に慌ただしく駆け込む行為は厳禁であり、開式の30分前から15分前までに受付を済ませるのが鉄則とされます。早すぎる到着(1時間以上前)も準備中の遺族や葬儀社に余計な気遣いを強いるため控えなければなりません。万が一、仕事の都合などで遅刻する場合でも、開式後30分以内の到着であれば焼香の案内を受けられる体制が整っている斎場が多いものの、遺族の手を煩わせないよう静粛に受付を通る配慮が求められます。