日本におけるこうした生き様の原点を探ると、戦後の混乱期にGHQの理不尽な要求に対して「プリンシプル(原則)」を掲げて一歩も引かなかった白洲次郎の姿に行き着く。自らの利益や保身のために筋を曲げる者が大半を占める中で、国家の尊厳と個人の誇りを護り抜いた彼の矜持は、今なお語り継がれる不屈の象徴だ。
時代が移り変わっても、権力や風潮に抗う魂の探求は止まらない。真実に肉薄しようとするノンフィクション・ジャーナリズムの現場では、権威の圧力に屈することなく事実を提示し続けるジャーナリストたちの執念が脈々と息づいている。表層的な情報が溢れかえる今だからこそ、背骨の通った真実への追求が社会に強いインパクトを与えているのだ。