名古屋市野鳥観察館の眼前に広がる藤前干潟は、シベリアやアラスカなどの北極圏と、オーストラリアやニュージーランドなどの南半球を行き来する渡り鳥にとって、旅のエネルギーを補給する極めて重要な「給油地」です。
もっとも華やかな季節は、春(4月〜5月)と秋(8月〜10月)のシギ・チドリの飛来時期です。ハマシギ、ダイゼン、オオソリハシシギなどが干潟一面に降り立ち、泥の中に潜むカニやゴカイを素早く捕食する圧巻の群舞が見られます。
冬(11月〜2月)になると、マガモやヒダリガモをはじめとする数千羽規模のカモ類が飛来。優雅に水面を漂う姿や、魚を狙ってダイナブする猛禽類のミサゴ、ときにオオタカの姿も観察できます。夏場にはサギ類のコロニーやコアジサシのダイナミックな採餌シーンが見られ、四季折々の表情を一年中楽しめるのが特徴です。