手の指にしこりや痛みが生じた場合、受診すべき診療科は形成外科や外科ではなく、日本皮膚科学会認定の一般皮膚科です。皮膚科ではダーモスコピー(特殊な拡大鏡)を用いた非侵襲検査により、数秒でイボと魚の目の確定診断が下されます。
現在、手指の尋常性疣贅に対する第一選択治療として確立されているのが、マイナス196度の超低温を利用した「液体窒素凍結療法(クライオセラピー)」です。
従来の綿棒による圧抵法に加え、現在ではスプレーガン式の精密噴霧器を導入するクリニックが増加しており、患部周囲への過剰な組織損傷を抑えつつ深部ウイルスを効率的に凍結死滅させることが可能になっています。
また、凍結療法単独で難治化している症例に対しては、免疫調整作用を持つ漢方製剤「ヨクイニン(ハトムギエキス)」の内服併用や、活性型ビタミンD3外用薬(マキサカルシトール)による表皮分化誘導療法を組み合わせる複合アプローチが標準化しています。