古典落語の継承が重視される落語界において、自らペンを取り、新たなネタを生み出し続けるスタイルを確立した第一人者である。彼が生み出した創作落語の数は、すでに300本を軽々と突破している。これは落語史においても類を見ない圧倒的な数字だ。
男と女のすれ違い、現代社会の歪み、老いの悲哀――。日常に転がる小さな違和感を拾い上げ、一級のエンターテインメントへと昇華させる手腕は天才的というほかない。古典の型を守りつつも、時代に合わせた笑いを創造し続ける姿勢は、同世代の落語家だけでなく、若手漫才師やコント師たちにとっても大きな刺激となり続けている。