2008年、本田圭佑が名古屋グランパスからオランダのVVVフェンロへ移籍を決めた際、二人は結婚に踏み切った。当時わずか22歳。言語も文化もまったく異なる欧州の小都市での生活は、若き新婚夫婦にとって決して甘いものではなかった。
特に美沙子さんは、それまで勤めていた保育士の仕事を辞め、未知の環境へ飛び込む決断を下した。慣れない現地の食材でアスリートの身体を作る栄養バランスの取れた料理を独学で学び、日々のコンディショニングを支える。言葉の壁にぶつかりながらも家計と生活基盤をしっかり守る彼女の存在が、本田がオランダで爆発的な躍進を遂げるための絶対的な命綱となった。