座席表を確認した際にまず注目したいのが、すり鉢状にせり上がるバルコニーの立体構造です。一般的な多目的アリーナと決定的に異なるのは、客席エリアの奥行きを極力削ぎ落とし、縦方向の空間を活かした配置になっている点にあります。
最上階に位置する第3バルコニーの最後列からでも、ステージまでの直線距離は約54メートルしかありません。これは東京ドームの外野席や横浜アリーナの後方スタンド席と比較しても圧倒的に近く、大型ビジョン頼みにならずに生身のパフォーマンスを感じられる絶妙な距離感です。
バルコニーエリアには急勾配の段差(傾斜)がしっかりと設計されており、前の人の頭や背中で視界が遮られる心配がほとんどありません。すり鉢状の包囲感によってステージ上のアーティストからも客席全体の一体感が把握しやすく、演者と観客の双方向で高い熱量が生まれる構造になっています。