相次ぐ改定に対し、SNSやネット掲示板、口コミサイトではどのような意見が交わされているのでしょうか。ケンタッキー値上げに対するネットの反応をソーシャルリスニングツールおよび定性調査で追跡すると、消費者の心理は大きく二極化しています。
X(旧Twitter)や5ちゃんねる等で見受けられる批判的な声の大半は、「気軽に食べられる日常食ではなくなった」という戸惑いです。「家族4人でチキンバーレルやパックを買うと平気で4,000円近く飛ぶ」「子どもの頃のクリスマスのご馳走だった特別感が、普段の週末にまで及んでしまっている」といった、家計を預かる層からの切実な嘆きが散見されます。
その一方で、飲食業界の事情に理解を示すユーザーや熱狂的なファン層からは、極めて現実的な擁護論も根強く主張されています。「他社のフライドチキンとは肉の厚みもスパイスの深みもまるで別物。300円少々でこのクオリティが食べられるなら、むしろ今までが安すぎた」「ハンバーガーチェーン各社が一律に値上げしている以上、KFCだけを責めるのは筋違い」という指摘です。
都内繁華街やロードサイド店舗での実地観察を行うと、平日の夜間における「単品買い」の単身客がやや減少した反面、ファミリー層によるまとめ買いや、テイクアウト需要そのものは底堅い推移を見せています。ただ漫然と買うのではなく、「お得な日や時間帯を狙い撃ちして購入する」という消費者の防衛行動が顕著になっているのが現場のリアルです。