トマトジュースの恩恵は、循環器系の数値改善にとどまりません。代謝機能や美容面においても、注目すべき生化学的プロセスが明らかになっています。
まず注目したいのが、無塩トマトジュースのダイエット効果と脂肪肝や肝機能への影響です。京都大学の研究グループは、トマトに含まれる「13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸(13-oxo-ODA)」という脂肪酸が、肝臓における脂質燃焼を促進する受容体(PPARα)を活性化させ、中性脂肪の蓄積を抑えるメカニズムを発見しました。非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の予防や、内臓脂肪の蓄積が気になる中高年にとって、強力なサポート因子となります。
さらに、女性を中心に支持を集める理由が美肌効果とアンチエイジングです。リコピンが持つ抗酸化力はビタミンEの約100倍、β-カロテンの2倍以上とも言われます。紫外線によって体内に発生する活性酸素を除去し、シミの元となるメラニンの生成を抑制するとともに、肌のコラーゲン繊維が破壊されるのを防ぎます。食前に飲むことで血糖値の急上昇を抑える「セカンドミール効果」も期待でき、糖化による肌のくすみやたるみの防止にも直結します。