ソチ五輪での戴冠を皮切りに、羽生結弦はフィギュアスケート界の歴代記録を次々と塗り替えました。世界歴代最高得点の更新は通算十数回に及び、主要国際大会をすべて制覇する「スーパースラム(男子シングル史上初)」を達成。2018年平昌五輪での金メダル獲得によって、フィギュアスケート男子シングルにおいて歴史上わずか2人しか成し遂げていない五輪連覇の偉業を達成しました。
2022年にプロ転向を表明したのち、2026年現在における羽生結弦の活動は、既存の「アイスショー」の概念を根底から覆すものへと進化を遂げています。東京ドームで開催された単独公演『GIFT』をはじめ、自らがプロデュース・出演するアイスストーリーツアーを展開。一人で2時間近く滑り続けるという前人未到の運動量と、テクノロジー・音楽・物語を融合させた総合芸術として、国内外のエンターテインメント界から熱烈な評価を集めています。
ソチの地で見せた「完璧を追い求め、悔しさを糧に限界を突破する」という羽生結弦の哲学は、競技会という枠組みを離れた現在のプロ活動においても、何ひとつ変わることなくそのスケートの中に息づいています。