当日の交通アクセスにおいて最も肝に銘じるべき鉄則は、「会場周辺に公式駐車場は1台分も存在しない」ということです。岐阜北警察署および岐阜中警察署による大規模な長良川花火大会の駐車場・交通規制プロトコルが敷かれ、午後早い段階から長良橋通り、金華橋通り、リバーサイドパーク一帯は車両通行止めや駐停車禁止区域に指定されます。
「近隣のコインパーキングに停めればいい」という甘い見通しは命取りになります。長良川以北の民間駐車場は午前中の段階で満車となり、夕方以降は規制による封鎖に巻き込まれ、翌日未明まで車を出せなくなるケースが毎年のように報告されています。車を利用する場合、大垣駅、穂積駅、あるいは名鉄笠松駅周辺などの郊外コインパーキングに駐車し、鉄道路線でJR岐阜駅・名鉄岐阜駅へ向かうパーク&ライド方式以外に現実的な選択肢はありません。
しかし、本当のボトルネックは鉄道駅と会場を結ぶシャトルバスです。JR岐阜駅北口のバスターミナルからは岐阜バスによる臨時直行シャトル便がピストン運行されますが、往路の16時〜18時台は乗車待機列が駅前広場を幾重にも折り返します。さらに過酷なのは復路です。20時40分の終演と同時に数万人が一斉にバス乗り場や金華橋へ殺到するため、バスに乗るまでに90分から120分を要し、橋の上の歩道はすし詰め状態となります。
地元住民や常連の観覧客が実践している混雑状況回避ルートは、「あえてシャトルバスを捨て、完全徒歩ルートを選択する」という戦略です。会場の金華橋・長良橋エリアからJR岐阜駅までは直線距離で約3.5km〜4km。成人男性の足で約45分〜50分、混雑を加味しても1時間強で歩行できます。金華橋通りの歩道は警察による押し出し誘導で牛歩状態になりますが、1本東側の路地(忠節橋通り方面や本巣縦貫道路へ抜ける裏道)へ外れることで、停滞集団を回避しつつ自力で駅まで戻ることができます。バスの列に立ち尽くすストレスを考えれば、歩行スニーカーを履いて歩き通す方が結果的に早く帰路に就くことが可能です。