フィールド観察において、両者の好むマイクロハビタット(微小生息環境)の違いを把握しておくと遭遇率は劇的に向上します。
ニホントカゲは、地面との接地感が高い環境を好みます。日当たりの良い石垣の隙間、崩れかけた土手、放置されたコンクリートブロックの下などが典型的なポイントです。日光浴をして体温を上げた後は、地中のミミズや幼虫を探して潜る傾向があります。
一方、ニホンカナヘビは低木や雑草が生い茂る草地を好みます。晴れた日の午前中、草の葉の上やフェンスのトップで器用にバランスを取りながら日光浴を行う姿が頻繁に観察されます。長い尻尾を巧みに使って枝に体重を分散させ、立体的な移動を得意とします。
捕獲を試みる際の最大のコツは、「決して尻尾を追わないこと」です。逃げ道を予測して前方にそっと手を置き、誘導するように柔らかく包み込むか、プラスチックケースを進行方向に構えて自然に入らせる手法が最も生体を傷つけません。手づかみで上から強く押さえつけると、反射的に自切を誘発してしまうため注意が必要です。