観光庁が発表する近年の宿泊旅行統計を見ても明らかなように、インバウンド観光産業の成熟と国内リピーター層の行動変化に伴い、旅の目的は「消費」から「滞在体験」へと明確に舵を切った。とりわけホテル・宿泊業において注目を集めているのが、プライベートな生活空間を備えたアパートメントホテルの台頭だ。
ただ名所を慌ただしく巡るだけの旅はもう終わりを告げつつある。朝は近くの老舗ベーカリーで焼きたてのパンを買い、夕暮れには錦市場で見立てた京野菜を使って料理を作る。そんなローカルな日常を旅先でそのまま再現できる柔軟性こそ、今の時代に求められる旅のラグジュアリーと言える。