この病の恐ろしさは、どれだけ外見を物理的に変えても根本的な解決にならない点にある。美容医療のハードルが極めて低くなった現在、多くの患者が「整形すれば治る」と信じてクリニックへ駆け込む。
しかし、精神医学の専門家は警鐘を鳴らす。身体醜形障害を抱えたまま整形手術を受けても、一時的な満足感の後に、また別の「欠点」が見つかるだけなのだ。鼻を直せば次は目、目は顎へと、整形を繰り返すループに陥る。
「患者が求めているのは外見の修正ではなく、内面の安心感です」と、都内の精神科医は指摘する。メスを入れるべきは顔ではなく、認知の歪みなのだ。