能登百楽荘を唯一無二の宿たらしめているのが、およそ数年の歳月をかけて手掘りで築かれた「洞窟風呂」と、敷地内から直接海へ降りられる「専用釣り桟橋」です。再開にあたって最も旅行者の関心を集めたこれら2大名物の現状について検証します。
地下深くの自然岩をくり抜いた洞窟風呂は、海洋深層水を取り入れた神秘的な空間が特徴です。震災後は地殻変動や落石リスクの専門調査機関による入念な安全診断を受け、岩盤の補強工事と照明演出の刷新を経て安全に利用できる環境が整えられました。薄明かりの中に青く揺らめく水面と、静寂に響く波の音は、かつて以上の幻想的な癒やしをもたらしています。
一方、九十九湾の穏やかな入江に突き出した釣り桟橋も、桟橋基盤の再整備を完了しています。宿泊者専用のプライベート空間として、初心者やファミリーでも手ぶらでアジやクロダイなどの海釣りが楽しめるサービスが再稼働しました。釣った魚を夕食時に料理人が調理して提供する人気システムも健在であり、現場を訪れた宿泊者から高い評価を得ています。