ジャパンアクションクラブが遺した最大の功績の一つは、驚異的な層の厚さを誇る出身俳優たちの存在です。ここでは、JACという厳しい鍛錬の場を経て、日本および世界で確固たる地位を築いた代表的な俳優たちを紹介します。
真田広之(第1期生):10代前半でJACに入所し、千葉真一の愛弟子として徹底的に仕込まれた真田広之は、映画『魔界転生』や『里見八犬伝』で日本中を熱狂させました。自著や過去のドキュメンタリー番組で本人が振り返っているように、「千葉さんのもとで培った基礎体力と、安全に対する極限の集中力、そして何より演技者としての誇り」が、その後のシェイクスピア劇挑戦やハリウッド進出の揺るぎない土台となりました。エミー賞を席巻した主演・プロデュース作『SHOGUN 将軍』における圧倒的な殺陣と重厚な存在感は、まさにJACイズムの集大成と言えます。
志穂美悦子(第4期生):日本初のアクション女優として『女必殺拳』シリーズなどで爆発的な人気を博しました。男性顔負けのハイキックや飛び降りスタントを吹き替えなしでこなし、女優がアクションの主役を張る道を日本で初めて切り開いた先駆者です。
堤真一:シリアスからコメディまで日本を代表する名優である堤真一も、若き日にJACに在籍していました。真田広之の付き人を務めながら舞台経験を積み、後に坂東玉三郎演出の舞台を機に本格的なストレートプレイの道へと進みました。本人がトーク番組などで明かしている通り、JAC時代に叩き込まれた徹底的な身体操作の基礎が、舞台や映画での卓越した所作や存在感に直結しています。
このほかにも、特撮ヒーロー界のレジェンドである大葉健二や春田純一、映画監督や国際派俳優として活躍する伊原剛志など、JACの門戸を叩いた才能は枚挙にいとまがありません。