二人の距離を決定的に縮めたのは、2019年度後期のNHK連続テレビ小説『スカーレット』での共演だった。ヒロインの幼なじみである照子役を演じた大島優子と、同じく親友の信作役を務めた林遣都。滋賀・信楽の地を舞台にした撮影現場で、二人は長期間にわたり濃密な時間を共有することになる。
幼少期から酸いも甘いも知る間柄をリアルに演じるなかで、役柄としての信頼感はいつしか役者同士の敬意、そして人間的な好意へと変わっていった。現場関係者によれば、カメラが回っていない時間でも二人は芝居の解釈や役作りのアプローチについて熱心に語り合っていたという。関西弁の細かなニュアンスやテンポの良い掛け合いを突き詰めるプロセスが、結果として互いの内面を深く理解する最高の契機となった。