放送開始から現在に至るまでのウォーキングデッド ネットの反応と評判を精査すると、視聴者の評価曲線は極めて激しい乱高下を記録しています。SNSや掲示板、大手レビューサイトの生データを検証すると、明確な3つのフェーズが浮かび上がってきます。
第1フェーズ(シーズン1〜5)は「神ドラマ」としての熱狂期です。「文明崩壊後の極限状態で描かれる生々しい人間ドラマ」として米ケーブルテレビ史上最高視聴者数(1,700万人超)を叩き出し、日本国内でも深夜のSNSトレンドを独占しました。
ところが、第2フェーズ(シーズン6ラスト〜シーズン8)で風向きは一変します。前述したグレンの過激な退場描写に対するショックと嫌悪感、さらに救世主ニーガン一味との泥沼の抗争が2シーズンにわたって引き延ばされたことで、「鬱展開の連続で見るのが苦痛」「同じことの繰り返しでマンネリ」という強烈な批判が噴出。多くの初期ファンがこの段階で視聴を断念する事態を招きました。
潮目が再び変わったのが、ショーランナーがアンジェラ・カンに交代したシーズン9以降の第3フェーズです。テンポの劇的な改善、新たな敵「囁く者(ウィスパラーズ)」の緊張感あふれる演出、そして各キャラクターの心理描写の丁寧な掘り下げにより、「初期の緊張感が戻ってきた」「脱落していたが最後まで観て正解だった」という再評価の波が定着しました。スピンオフ群も各6話構成などコンパクトに洗練されており、冗長さを排除したスピード感が高評価を後押ししています。