ガラガラと引き戸を開けると、リズミカルに蕎麦を切る包丁の音が耳に届く。かつて過疎化とともに利用者が減少し、無人化された小野町駅舎。その静寂を打ち破り、地域の誇りを取り戻す拠点として誕生したのが「ぷらっときすみの」だ。
地元住民や行政が一丸となり、駅舎の空きスペースを飲食・地域観光産業の起爆剤へと転換させた試みは、地方創生の先進モデルとしても注目を集める。小野市の蓬莱務市長ら地域リーダーたちが後押ししてきたまちづくりの熱量は、この駅舎レストランの活気に見事に結実している。列車を待つ住民と、わざわざ車を走らせてやってきた観光客が同じカウンターで肩を並べる光景は、どこか温かい。