世界の女子バスケットボール界において、フィジカルと高さの優位性を持つ欧米勢に対抗するため、日本が一貫して磨き上げてきたのが「スモールボール」の哲学です。女子バスケ日本代表監督(ヘッドコーチ)が志向するのは、従来のスピード重視のスタイルをさらに進化させた、徹底的なスペーシングと連続したオフボールムーブによるオフェンス展開です。
守備から攻撃への切り替え(トランジション)の速度を極限まで高め、相手ディフェンスが陣形を整える前に数的優位を作り出してイージーレイアップやコーナースリーを沈める設計が徹底されています。また、ハーフコートオフェンスにおいてもボールを1秒以上止めない「ドライブ&キック」を繰り返し、相手のローテーション守備に隙を生じさせる戦術が確立されています。
ディフェンス面では、フロントコートからの激しいオールコートプレスと緻密なスイッチディフェンスを連動。相手のターンオーバーを誘発し、そこからダイレクトに得点へとつなげるアグレッシブな守備戦術がチームの強固なアイデンティティとなっています。