ネット上で定期的に浮上する「セブンのもつ煮がどこにも売っていない」という疑問。これにはコンビニ流通特有の3つの構造的理由があります。
第一に、地域ごとの商品ラインナップ戦略と販売地域の違いです。もつ煮の食文化が根強い関東・甲信越・東北エリアではチルド棚の定番商品として通年配荷されている一方、関西や西日本の一部エリアでは牛すじ煮込みやどて焼きが優先され、豚もつ煮の取り扱い棚が絞られる傾向にあります。
第二に、季節波動による店舗発注コントロールです。気温が下がる秋口から冬場にかけては需要が跳ね上がるため、夕方の帰宅ラッシュ時に一瞬で完売(棚落ち状態)になる店舗が続出します。チルド惣菜は消費期限が短い関係上、店長や発注担当者が過剰在庫を避けて少なめに発注するため、売り切れが日常化しやすいのです。
第三に、売り場コーナーの誤認です。「セブンプレミアムの豚もつ煮」は冷蔵(チルド)惣菜コーナー(納豆や豆腐、ハンバーグの並び)に配置されていますが、利用者が常温レトルトカレーの棚や冷凍食品コーナーを探して「見当たらない」と勘違いしている事例も多々報告されています。