ネットの美容系コラムや動画サイトで散見される誤情報の筆頭が、「ファンデーションはメイクだから、メイク落とし(クレンジングオイル)で洗うのが一番落ちる」という説です。これはスポンジの寿命と肌の安全性を著しく損なう危険な間違いです。
クレンジングオイルの主成分である高濃度ミネラルオイルやエステル油は、メイク汚れを溶かす力に長けていますが、スポンジの多孔質構造に強固に残留しやすい性質を持っています。水でいくら洗い流しても、パフの奥深くに油分膜が残り続け、完全に乳化して抜けきることはありません。
クレンジングオイルが残留したパフは以下の三重苦を引き起こします:
- スポンジの主原料であるポリウレタン樹脂がオイルによって膨潤・軟化し、弾力が失われてボロボロに崩れる。
- パフに残ったクレンジング成分が、翌朝塗布する新品のファンデーションを塗ったそばから分解し、メイクが酷くヨレる。
- 残存した界面活性剤とオイルが肌に密着し続け、接触性皮膚炎や毛穴の黒ずみを悪化させる。
また、「アルコール除菌スプレーを吹きかけるだけ」で済ませる手抜きケアもNGです。アルコールは表面の除菌には寄与しますが、蓄積した皮脂やファンデーションの物理的汚れは一切除去できません。酸化皮脂の塊にアルコールをかけても肌への刺激物が残留する事実に変わりはありません。