事件や噂の起点を辿ると、2000年代半ばのアメーバブログ全盛期に行き着く。当時の「しょこたん☆ブログ」は、爆発的な更新頻度とハイテンションな文章で一世を風靡した。ゲームのクリア報告や飼い猫との日常、アニメへの偏愛を綴る中で、彼女は独特の擬音や感情を強調する過激な表現を多用した。
しかし、ネット掲示板のユーザーたちはその投稿を精密に検証し始めた。プレイ時間が物理的に不可能なゲームの進行状況や、矛盾する猫の保護エピソードなど、些細な不整合が「虚言」の証拠として取り上げられたのだ。ミュージシャンであり俳優でもあった亡き父・中川勝彦から受け継いだ表現者としての感性と情熱が、ネット空間の厳密なファクトチェック文化と衝突した瞬間だったとも言える。