2013年にNHKで放送された連続テレビ小説『あまちゃん』は、朝ドラの既成概念を鮮やかに打ち破った。主人公の天野アキを熱演した女優のんの瑞々しい存在感と、鬼才・宮藤官九郎が描くコミカルで切ない世界観。二つの才能が融合したことで生まれたドラマは、爆発的な社会現象を引き起こした。
東北の復興への祈りとともに描かれた飾りのない日常と、不器用ながらも前を向いて生きる人々の姿。それはまさに、現代の日本が必要としていた究極のヒューマンドラマだった。「じぇじぇじぇ」という方言は流行語大賞に輝き、劇中歌『潮騒のメモリー』は街中に響き渡った。放送終了から時間が経過した現在でも、その熱気が衰える兆しはない。