世間では「いつ入籍するのか」という問いが繰り返されがちだが、二人はあえて法律上の婚姻関係を結ばない「事実婚(パートナーシップ)」の形を保ち続けている。
結婚という制度そのものを否定しているわけではない。単に、二人の関係性を証明するために紙切れ一枚の手続きを急ぐ理由が見当たらないのだ。名字を変える手続きの煩雑さや、形式に縛られることで生まれる無意識のプレッシャーを避け、対等な個人同士として向き合いたいという意志がそこにはある。
「結婚しているかどうか」よりも「今、お互いに誠実であるかどうか」。この極めてシンプルで本質的な考え方が、二人の絆の基盤になっている。