もっとも、編集の利便性が向上した陰で、セキュリティ上の盲点による事故も表面化している。スマートフォンの標準ペンツールで黒く塗り潰しただけのスクリーンショットが、受領側の明度・コントラスト調整によって下地の文字がくっきりと浮き彫りになってしまうトラブルが典型例だ。透明度の残るブラシ設定や、元データを保持したままの形式での共有は、情報漏洩の引き金になりかねない。
厳格なビジネスシーンでは、元のピクセルを完全に置換・破壊する不可逆な難読化処理が必須となる。重要データを扱う際は、単なる重ね描きに頼らず、編集後に画像をラスタライズ(統合化)して書き出すか、機密保護に特化した機能を備えた生産性ツールを介することが強く推奨される。