手刺繍のブームを後押ししているのは、間違いなくSNSとハンドメイドECの隆盛だ。
YouTubeでは、プロの作家による手元のアップ動画や失敗回避のワンポイント講座が数多く配信されており、独学で学ぶハードルが劇的に下がった。またInstagramを覗けば、世界中の作家が「#ワンポイント刺繍」のタグで最新作や色合わせのヒントを惜しみなく発信しており、見ているだけで創作意欲が刺激される。
さらに、国内最大級のハンドメイドマーケットminne(ミンネ)では、ワンポイント刺繍を施したハンカチや子供服、アクセサリーが飛ぶように売れている。趣味で始めた刺繍が、今や個人のクリエイター事業へと発展するケースも珍しくない。つくる楽しみと、発信・販売する楽しみが一体となった現代ならではのクラフトカルチャーが定着している。