Q1:山内溥は本当に生涯ゲームを一度も遊ばなかったのですか?
A1:プライベートで日常的にゲームを楽しむことは一切ありませんでした。ただし、社内で開発中の試作品に対しては、自らコントローラーを触り、「どこが面白いのか」「直感的に理解できるか」という素人・ユーザー目線での厳しいチェックを欠かしませんでした。ゲームに没頭しない客観性を意図して保ち続けたと伝えられています。
Q2:シアトル・マリナーズを個人で買収した際、任天堂への批判はなかったのですか?
A2:買収発表当初は米国内で激しい反日感情や文化侵略批判が起きました。しかし、山内自身が経営に口を出さず地元経営陣に運営を任せたこと、また任天堂本体の資金ではなく私財を拠出したことで批判は沈静化し、シアトルの経済危機を救った恩人として現地で高く称賛されました。
Q3:なぜ創業家ではなく、社外出身の岩田聡を後継者に選んだのですか?
A3:山内は「娯楽企業を率いるトップは、開発の機微がわかり、かつ強靭な論理的思考で決断できる人間でなければならない」と確信していました。岩田のプログラマーとしての知見と、破綻しかけたHAL研究所を再建した経営手腕を長年見極めた末、一族経営の終焉を受け入れて大抜擢を行いました。