カナダに本社を置くIMAXコーポレーションが主導するIMAX最大の武器は、床から天井、左右の壁いっぱいに広がる巨大画面だ。一般的なシネマ規格と異なり、画角自体が縦方向に拡張される点が決定的に違う。特にIMAX認証カメラで撮影された作品では、通常スクリーンではカットされてしまう上下の映像情報がフルサイズで投影される。
映像表現の極限を追求するクリストファー・ノーラン監督は、その筆頭格と言える。歴史的傑作『オッペンハイマー』のように、フィルム撮影の質感を極限まで引き出した巨大映像はIMAXシアターでこそ真価を発揮する。緻密なディテールと光量の強さは、広大な宇宙や壮大な風景を描くSF映画においても圧倒的な没入感を生み出す。