織田信長や徳川家康といった超有名英傑を扱う作品は、それだけで視聴者の関心を惹きつけやすい。一方で、知名度の低い歴史上の人物や、記録の少ない女性を主人公に据えた作品は、脚本作りにきわめて高いハードルが立ちはだかる。
主人公の功績や人物像が浸透していない場合、視聴者が感情移入するまでに時間がかかる。その焦りから制作陣が強引なフィクションや現代的な解釈を盛り込みすぎると、今度は「歴史ドラマとしての説得力」が瓦解する。「誰に共感すればいいのか分からない」という困惑が広がった結果、駄作の烙印を押されてしまうケースも少なくない。