かつて日本のレッグウェア市場は、寒さをしのぐ80〜110デニールの漆黒タイツか、あるいはかつて益若つばさが牽引したような柄物・カラータイツのブームに沸いていた。しかし、近年のトレンドはミニマリズムと機能美への回帰だ。日本のレッグウェア産業各社は、重たいマットブラックから脱却し、光と影のグラデーションで脚を美しく魅せるシアータイツの開発に鎬を削っている。
背景にあるのは、ワークスタイルの柔軟化とファッションのカジュアル化だ。過度にかしこまったベージュストッキングではコンサバに過ぎ、かといって生足では品格に欠ける。この絶妙な隙間を埋めたのが、肌が微かに透ける薄手のデニール設計だった。