プロモーター側の視点に立つと、興行としての規模感や予算の使われ方にも差が見えてくる。大規模なアリーナやドームで行われる「コンサート」は、巨大なLEDスクリーンや可動式ステージ、同期音源を多用した、ミリ秒単位で制御された巨大なエンターテインメントショーだ。失敗が許されない精密機械のような構成になる。
一方、地方のライブハウスを巡るツアーなどは、機材トラブルすらも演出の一部に変えてしまう柔軟性がある。予算規模は小さくとも、観客とのダイレクトなコミュニケーションが価値を生む。チケット価格の高騰が続く昨今、ファンは「演出の豪華さ(コンサート)」と「一期一会の関係性(ライブ)」のどちらに金を払うべきか、シビアに見極めている。