第四脳室の異変を見逃すな!頭痛・めまいに潜む重大病変と解剖の真実

第四脳室の異変を見逃すな!頭痛・めまいに潜む重大病変と解剖の真実

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脳の健康を保つためには、脳脊髄液の循環が滞りなく維持されている必要があります。ここで、側脳室から始まる脳脊髄液の循環経路の詳細を整理します。左右の側脳室脈絡叢で産生された髄液は、モンロー孔(室間孔)を抜けて第三脳室へと合流します。その後、中脳の中央を貫く極めて細いトンネルである「中脳水道」を通過して第四脳室へと流れ込みます。

第四脳室に到達した髄液は、この空間に備わった「3つの出口」から頭蓋骨と脳の隙間であるクモ膜下腔へと排出されます。正中部に位置する1つのマジャンディ孔(正中口)、そして左右両外側に位置する一対のルシュカ孔(外側口)です。マジャンディ孔から出た髄液は大槽(だいそう)へ、ルシュカ孔から出た髄液は小脳橋角部のクモ膜下腔へと抜け、脳表および脊髄の周囲を洗い流すように循環したのち、最終的に上矢状静脈洞にあるクモ膜顆粒から静脈血へと吸収されます。

この一連の流れにおいて、第四脳室は脳室系からクモ膜下腔へと至る「唯一の関門」として機能しています。マジャンディ孔やルシュカ孔が先天的な奇形や後天的な炎症、腫瘍によって物理的に塞がれた場合、上流で絶え間なく作られ続ける髄液は行く場を失い、逃げ場のない閉鎖空間の中で瞬く間に鬱滞していきます。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。