興味深いことに、組織心理学の調査では、スキがなく完璧な人物よりも、どこか少し抜けていて「手がかかる」人物の方が、周囲からの好感度や親近感が高く維持されやすいことが示されている。完璧すぎるリーダーや同僚の前では、周囲も緊張し、ミスを隠そうとする心理が働きやすい。
一方、自分の弱点や不器用さを隠さない存在は、チーム内に「完璧でなくても受け入れられる」という心理的安全性をもたらす。少し不器用で愛嬌のある振る舞いは、ピリピリした職場の空気を和らげ、メンバー間のコミュニケーションを円滑にする触媒としての機能を果たしているのだ。